2015年03月19日

「あしあと」つらいときに読むと、きっと励まされます

あしあと


「あしあと」という詩を聞いたことがあるかと思います。その作者がわかり、この詩ができた背景も紹介されていました。サンライズミニストリーのFacebookから、ほぼ全文と写真を引用させていただきました。https://www.facebook.com/srsministry?pnref=story

あしあと ── マーガレット・F・パワーズ
 
ある夜、わたしは夢を見た。わたしは、主と共に、なぎさを歩いていた。
   
暗い夜空に、これまでの私の人生が映し出された。どの光景にも、砂の上に二人分の足跡が残されていた。一つは私の足跡、もう一つは主の足跡であった。これまでの人生の最後の光景が映し出された時、わたしは、砂の上の足跡に目を留めた。そこには一つの足跡しかなかった。
   
わたしが人生で一番つらく、悲しい時だった。このことがいつもわたしの心を乱していたので、私はその悩みについて主にお尋ねした。
   
『主よ。わたしがあなたに従うと決心した時、あなたは、全ての道で、わたしと共に歩み、わたしと語り合って下さると約束されました。
   
それなのに、わたしの人生の一番つらい時、一人分の足跡しかなかったのは何故ですか。一番あなたを必要としていた時に、あなたが、何故、わたしを捨てられたのか、わたしには分かりません。』
   
主はささやかれた。『わたしの大切な子よ。わたしは、あなたを愛している。あなたを決して捨てたりはしない。ましてや、苦しみや試みの時に、足跡が一つだったのは、わたしがあなたを背負っていたからだ。』




この詩の背景

この詩を生んだのは、神を信頼する心でした。父親に虐待された過去と殺人の前科を持つ男性と、育ちの良い女性が結婚を決意するまでにあった戸惑いの心は、神への信頼によって平安へと導かれたのでした。その信頼の中から、この詩は生まれました。
  
この美しい詩「あしあと」の作者はマーガレット・パワーズさん。1964年、ご主人のポールさんにプロポーズされた日に「あしあと」は生まれました。その日、カナダ・キングストンのエコー湖のなぎさを歩いていた二人の心は、結婚のことでいっぱいでした。数時間前に、突然プロポーズされたばかりでした。ポールさんはキリスト教の伝道者で、マーガレットさんは教師でした。二人はともにクリスチャンで結婚生活への夢もふくらんでいましたが、実は、心の奥底には不安があったのです。育ってきた環境があまりにも違う二人が、果たして一つになれるのだろうか。マーガレットさんの両親は、ポールさんのいまわしい過去を知っても賛成してくれるのだろうか。
  
殺人の前科を持った男  
 
マーガレットさんは、安らぎのある家庭環境で育ちました。一方、ポールさんは父親からひどい虐待を受けて育ったのです。ごみ処理場の裏に住み、働かない父親に5歳で万引きを教えられました。7歳の冬、父親の不注意で母親が凍死した朝、父親が母をごみに埋めてしまうのではないかと怖くなり大声で泣くと、泣き声がうるさいと父親から暴力を受け、手首や肋骨、鼻を骨折、歯が何本も折れました。
成長しギャングの一員になったポールさんは12歳の時、盗みに入った先で婦人を射殺。少年院を転々とし、院内で聖書をもらうとその場で破り捨てたのです。
  
一組の足跡は愛のしるし
 
けれど、ポールさんは、その後、刑務所の職業訓練学校で前向きに学ぶようになり、出所後、老齢のクリスチャン夫婦宅に下宿したことでクリスチャンになりました。イエス・キリストが自分の罪のために十字架にかかったと知った時、母親が死んだ7歳の朝以来、初めて涙を流しました。
  
そして1964年のあの日、エコー湖のなぎさを歩きながら将来を真剣に語り合っていた二人がいました。そろそろ戻ろうと砂浜を折り返すと、二人の足跡が波に消されて一人分しか残っていないのです。それを見て、神が祝福してくれないことの暗示かと不安がるマーガレットさんに、ポールさんは「そうじゃない。二人は一つになって人生を歩いて行けるんだ」と励ましたのでした。それでもマーガレットさんは不安です。「二人で処理できないような困難がやってきたらどうなるの」と聞きます。ポールさんは答えました。「その時こそ主が僕たち二人を背負い、抱いてくださる時だ。主に対する信仰と信頼を持ち続ける限りはね」。
  
詩を書くのが好きだったマーガレットさんは、その夜、明け方近くまでかかって、なぎさでの出来事を詩に書きました。まるで神様を交えて三人で歩いていたような麗しい瞬間を、書き留めておきたかったのです。完成した詩をポールさんに見せた時には、なぎさでの出来事と、詩を書きあげた喜びと感謝で、結婚への不安はなくなっていたのです。その後、人前で聖書を語ることの多いポールさんは、機会あるごとに「あしあと」を紹介。それが、この詩が世界中に広がるきっかけとなったのです。
  
苦しい時にこそ信頼を
 
1989年の夏、ピクニックに訪れた州立公園で、夫妻はひどい事故に遭いました。娘は首を骨折し内臓の損傷がひどく、ポールさんは心臓発作で集中治療室へ。ポールさんを助けようとしたマーガレットさんも腕を骨折。そのとき、病室を訪れ回復を祈ってくれたクリスチャン看護婦が、“作者が分からないんですが”と贈ってくれたのが「あしあと」だった。
  
「夫と娘は病院のベッドで、私の腕にはギブス。私たちの人生にかげりが覆っているようでしたが、ポールと娘は奇跡的に生きていました。私は過去の経験から、つらい時期には主が私たちを背負って歩いてくださるのを知っていました。これまでも背負ってくださいましたし、今も、私たちを背負って歩いてくださっているのです」。それは、エコー湖のなぎさから25年、世界中で人々を励ましてきた詩が、改めて自分の元に届き、大きな慰めを受けた瞬間だったのです。


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