
沖縄の神人(かみんちゅ)が、日本に災害が起こると予言した記事を投稿したが、神人は予言者なのだろうか?
神人はノロと呼ばれた
沖縄の神人には2種類あるので、まずそこを押さえておきたい。琉球時代に神人といえば、ノロやその下で神行事をおこなう女性を指す。
スポンサーリンク
現代おきなわでは、神人の制度(歴史ではノロ制度という)はすでになくなっているので、ユタを指すようになって来ている。もっとも、まだノロは少数ながら存在していて、地域の神拝みの行事をつかさどっている。
近年、「テンペスト
テンペストでは、ノロ(神人)は霊験あらたかな人物として描かれているので、神人は霊力の持ち主との印象が強い。しかし、琉球時代のノロは、琉球王朝が人民を支配するための制度として組織化したものだ。
その証拠に、最高位のノロは、琉球国王の妻や娘が就任している。だから、霊験あらたかな存在というより、人民支配の権力者と見たほうが当たっている。
琉球時代は農耕社会だから、税金は農作物などの租税で徴収する。農民を働かせるためには、勝手に休ませてはならないから、祭りのときだけ一斉に休ませる。祭りとは農民の休みのときなのだ。
農事歴はノロが管理しているから、いつ種をまいていつ収穫するかを指示するのはノロや役人の役目だ。ノロは役人のような存在で、ノロ家は田畑や家屋敷を琉球王府から与えられていた。だから、ノロの就任をめぐって争いが起きたことさえあるのだ。

2013沖縄 / sun_summer
ユタとは?
ここで、本題にもどると、現代の神人はノロというよりユタである。ユタとは、判じ事や占いのようなことをするワタクシ立の存在で、こちらのほうが霊力を持っていると言える。ユタは子どものころから霊力を感じるから、ユタにならざるを得ないと言われる。
では、ユタは予言者かというと、ここで注意が必要だ。地球上にはさまざまな霊が存在する。すべての霊を信じることはしないように、と聖書は警告している。神の霊意外はすべて悪の霊だからだ。悪の霊でも、日和見的な存在もあれば、本当に悪霊の場合もある。
沖縄にはユタが多く存在するように、悪霊も多く存在する。他府県には見られない特徴的な霊界が存在するようだ。たとえユタでなくても、霊感の強い人は身近に存在する。このような人をサーダカ生れといって、生まれつき霊感が強いことを言う。
結論としては、沖縄の神人は悪の霊が憑いているから、注意が必要だということ。ユタを頼って判じ事や願い事をかなえようなどとは、決して考えてはならない。ユタの報酬は数万円かかるから、弱みに付け込まれて次々と拝みをするはめになる。これをユタ買いと呼んで、昔の人は戒めている。財産をユタに注ぎ込んですっからかんになってしまうからだ。
ブログ内の関連記事:2〜3ヶ月で日本に災害が起こる?予言するのは米国のロン・バードと沖縄の神人(かみんちゅ)
聖書が大量に印刷されている国は、なんと中国!25年間に1億冊
| なんで私が?ちゃんとやってきたのに! 沖縄の霊能者ユタを知っていますか? | ||||
|
ラベル:神人
カテゴリー


プロフィール