2013年07月09日

仏教の聖地で爆発事件、宗教間の争いか?インド

BodhgayaBodhgaya / Matt Stabile




インドで仏教の聖地で爆発事件が起こり、僧侶が負傷。宗教間の争いか?


インドは多くの宗教が混在しているから、宗教間の争いも多いようだ。特にヒンドゥー教とイスラム教の宗教対立が目立つ。仏教徒への攻撃はまれだが、イスラム教徒と仏教徒の衝突は、ミャンマーやスリランカ、バングラデシュでは起こっている。


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インド東部ビハール州の州都パトナに近い仏教の聖地の1つ、ブッダガヤ(Bodhgaya)で7日、複数の小規模な爆発が発生し、僧侶2人が負傷した。歴史的寺院には被害はなかったという。地元警察が発表した。


インドの宗教を調べてみた。
■ヒンドゥー教が9億人
バラモン教が、土着宗教を取り込んで発展したのがヒンドゥー教とされ、信徒はインド国民の約80%、9億人を大きく超える。カースト制度があり、インド政府は平等化しようとしているようだが、いまでも社会問題となる。

国内には様々なヒンドゥー教団体が存在し、ヒンドゥー系政党の内部には、政治的意図をもってイスラム教との宗教対立を扇動する勢力もいて、しばしば事件を引き起こす。

■イスラム教は1億人を超える
紀元8世紀ごろ、アラブ商人が海上ルートでイスラム教を伝えた。イスラム教徒は、総人口の14%弱、約1億6000万人に達する。

■インド独自のシーク教とジャイナ教
シーク教は、ヒンドゥーやイスラムと違い、食事の制限がないから体格がよい。「ターバンを巻いたシーク教徒=インド人」というイメージが世界的に定着している。シーク教徒は、インドの総人口の2%強、約2400万人。

ジャイナ教は、仏陀とほぼ同年代の宗祖によって創始。紀元前600年ごろと歴史も古い。信徒数は約500万人と少数派だが、マハトマ・ガンジーはじめインド人の精神文化に大きな影響を与えたとされる。

■キリスト教
インドにキリスト教とは意外だが、約3000万人の信徒数。東部州では、かつて米国人宣教師が積極的な布教活動を展開したこともあって、キリスト教住民が多数派を占める。16世紀にインドで布教した聖フランシスコ・ザビエルの直系とされる信徒らもいるが、カースト差別から逃れるために改宗した元ヒンドゥー教徒も少なくない。過去には、キリスト教団体と改宗を阻止しようとするヒンドゥー教徒側との摩擦が流血の事態に発展することもあった。

■発祥の地だが少数派の仏教
インドは仏教発祥・発展の地で多くの聖地や遺跡があり、観光資源にもなっている。日本人僧侶も活動している。
(以上多宗教国家インドの今―内政やビジネスのカギを握る:日本経済研究センター調べ)


ブログ内の関連記事:全世界に勢いを増すイスラム教 アラブの春も教勢拡大に
イスラム教に改宗した国民が10万人に、英国で2001年以来



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posted by signs at 10:12 | Comment(0) | TrackBack(0) | 宗教界の動き | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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