北朝鮮の教会 写真はtanakanews.comよりhttp://tanakanews.com/photo/120513korea02.jpg
米国人男性が観光中に警察に拘束された。男性は宣教師。宣教師が国家転覆を企てるとは思えないが、そんな事件が実際に北朝鮮ソウルで起こった。
刑罰は15年の重労働という判決だ。
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北朝鮮の最高裁判所は、先に15年の重労働判決を言い渡した米国人男性ケネス・ベ(韓国名ペ・ジュンホ)氏(44)について、宣教師として国家転覆を目的とする活動を行っていたとの見解を示した。(5月10日。ロイターjp.reuters.com)
同氏は昨年11月、北朝鮮北東部の羅先(ラソン)を観光目的で訪れていたところを警察に拘束され、今月2日に15年の重労働刑が言い渡された。
韓国の人権活動家らによると、同氏は飢えに苦しむ子どもたちの写真を撮影したとして拘束された可能性があるという。
朝鮮中央通信社(KCNA)によると、最高裁の報道官は「(同氏が)陰謀のために250人以上の学生に教育を施し、羅先に潜入させた」と説明。また、同氏は死刑になる可能性があったが、罪を認めたため減刑されたとも国営メディアは報じている。(世界日報worldtimes.co.jp)
北朝鮮にはカトリック教会もプロテスタント教会も存在する。しかし、その活動は国家によって厳しく規制されているという。国家の管理化にある教会はどのようになっているのか?われわれには想像もできないが、弾圧下にある教会のようなもので、家庭でひっそりと礼拝をおこなっているのだろう。

North Korea − Pyongyang Metro / (stephan)
北朝鮮を旅行した田中宇氏によると、行程には教会での礼拝が含まれているという。全くのニセモノではないが見世物的な教会のようだ。しかし、本当のキリスト信者は存在するようだ。
「北朝鮮で考えた
http://tanakanews.com/120513korea.htm」によると以下のようだ。
北朝鮮の首都、平壌には、かつてキリスト教会が数多くあり「東洋のエルサレム」と呼ばれていた。金日成主席の母親である康盤石は、代々キリスト教会の牧師をつとめる家系の人で、彼女自身も敬虔なキリスト教徒だった。平壌郊外に育った金日成は幼少のころ、母や康家の親戚に連れられて平壌の教会に行き、礼拝に参加していた。この経験が、金日成の人格形成に影響を与え、朝鮮民族が自分たちの力で苦難を乗り越えることをめざす主体思想など、金日成の革命思想には、キリスト教的な発想が存在している。
私の推測は以下の通りだ。過去に弾圧があっただろうし、布教活動も許されていないだろうが、北朝鮮には本物のキリスト教徒が存在している。キリスト教徒は、できるだけ信者どうしで結婚し、親戚の中で代々信仰を維持することが許されている。ボンス教会に信者もいるだろうが、教会にこないで家庭で礼拝する人も多いだろう。中国のキリスト教徒、特に、中国共産党の愛国教会(バチカンの司教任命権を認めない)でなく、愛国教会と敵対しているバチカン(ローマ法王)を支持するカトリック教徒は、教会にこないで家庭(地下教会)で目立たないように礼拝を続けているが、それに近いのでないか。
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