アルジェリアで起きたイスラム過激派による人質事件は、フランスのマリ軍事介入の報復か?
アルジェリアの人質事件は、日本人までも殺害するという理不尽な事件となった。フランスがマリに軍事介入をおこなったすぐ後で起きたことから、イスラム過激派による報復ではないかと思われた。
地元アルジェリア人は解放されたが、その際に犯行グループから、「アルジェリア人でイスラム教徒のおまえは今回の事件と無関係のため、解放する。我々の狙いは外国人だけだ」と言われたという。
(http://www.afpbb.com/article/war-unrest/2922017/10134326)
また、イスラム武装勢力の司令官は、ガス施設襲撃を実行したのは「イスラム諸国や欧州各国から集まった」戦闘員40人だったと語ったほか、「マリの人々に対する爆撃を中止すれば」西側諸国と交渉の余地はあるとも述べている。
(http://www.afpbb.com/article/war-unrest/2922245/10130514)

Algeria / Radio Nederland Wereldomroep
フランス軍はさらなる戦いのため、イスラム過激派の拠点へ向けて北上している。
(http://www.afpbb.com/article/war-unrest/2922229/10136127)
アルジェリアとフランス
アルジェリアは、フランスに占領されフランス領となった(1847年)。第二次世界大戦が終結すると、第一次世界大戦後から高まっていた独立運動が激化し始めた。1954年にはアルジェリア戦争が勃発、100万人に及ぶ死者を出した。アルジェリア戦争中の1960年代にはサハラ砂漠でフランスの核実験が行われた。
軍部とイスラム武装勢力による内戦
1962年アルジェリアは独立したが、軍部とイスラム武装勢力の争いが続いた。
1992年以降イスラム原理主義過激派によるテロが活発化し、国内情勢は不安定化した。1990年代から2000年代初頭にかけて軍とイスラム原理主義組織の内戦により10万人以上の犠牲者が出た。
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