2013年01月15日

なぜ?フランスがマリ共和国に軍事介入


20110718 Mali arrests alleged al-Qaeda informants | مالي: اعتقال مُخبرين للقاعدة | Le Mali arrête des informateurs d'al-Qaida / Magharebia




なぜ、フランスがマリ共和国に軍事介入するのか?調べてみた。


そもそも、マリとはマリ共和国のことで、アフリカの西側にある国。先に、軍部のクーデターが起こったところだ。


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トゥアレグ人勢力
マリ共和国の軍部によるクーデターが起こったのは2011年3月。
クーデターの混乱に乗じた北部独立を掲げるトゥアレグ人勢力が勢いを伸ばし、マリ国の北部主要都市を支配した。

トゥアレグ人勢力といっても、一枚岩ではなく、遊牧民トゥアレグ人の武装組織とアルカイダ系イスラム過激派の2系統がある。(トゥアレグ人もイスラムである)


Mali begins Touareg dialogue | بدء الحوار بين مالي والطوارق | Le Mali entame le dialogue avec les Touaregs / Magharebia


アルカイダ系イスラム過激派
アルカイダ系イスラム過激派が遊牧民トゥアレグ人の武装組織を追い出して、優勢になった。このままいけば、マリ国はアルカイダ系イスラム過激派の支配下に陥ってしまう。

このような状態を米欧が見過ごしてはおかない。まず世界の警察である米国が介入しそうだが、米国はイラン、イラク、アフガニスタンへの派兵や戦後管理で手がまわらない。米国内では、軍備費削減が課題に上っている。


Grumman E-2 Hawkeye French Navy / .H0oT.


そこで、フランスの軍事介入となったのだろう。フランスは西アフリカ諸国の宗主国だった。つまり、過去において西アフリカ諸国を植民地支配していたという関係がある。

しかしここで、ひるがえって見るならば、リビアのカダフィ大佐の傭兵が大量の武器をもってトゥアレグ人勢力に荷担したのである。米欧はカダフィ大佐を悪者独裁者として位置づけ、ついにカダフィ大佐は殺害された。大佐の傭兵は、トゥアレグ人勢力へと流れたのだ。これではまるで、いたちごっこのようだ。

このまま、フランスがイスラム過激派を制圧してめでたし、となればよい、と思うかもしれないが、米欧とイスラム過激派のいたちごっこが続くかもしれない。
米欧が善で、イスラムは悪という構図では、かたずけられない要素がこの辺にもありそうだ。

参考:Yahoo!知恵袋 なぜ フランスがマリ共和国に軍事介入?http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q12100158662


ブログ内の関連記事:マリって何処?西アフリカ、マリ共和国で軍部が反乱、大統領府を攻撃、クーデター?
http://signsoftimes.seesaa.net/article/259379418.html



革命と独裁のアラブ

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ラベル:マリ共和国
posted by signs at 12:11 | Comment(0) | TrackBack(0) | アフリカ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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