2012年09月19日

南アフリカ、プラチナ鉱山のスト終結、労働者側が賃上げ案を受け入れ

JohannesburgJohannesburg / austinevan

ヨハネスブルグ





南アフリカで8月から続いていたプラチナ鉱山のストライキは、労働者側が賃上げ案を受け入れて、終結した。45人が死亡するという大きな犠牲を伴って。


労働者側は、現状の月額約3万7000円から約11万6000円への賃上げを要求していた。鉱山側の最大22%の賃上げを受け入れ、ストライキは終結した。afpbbニュースの写真を見ると、労働者の嬉しそうな顔が目にとまった。

南アフリカのプラチナ鉱山は、1800年代に金鉱脈が発見されたことに始まる。南アフリカに植民地を広げつつあったイギリスは、当然のこと開発に乗り出す。


Black, Chinese & White Laborers In A Gold Mine In South Africa [c1890-1923] Frank & Frances Carpenter [RESTORED] / ralphrepo



19世紀末から20世紀初頭にかけて戦われたボーア戦争において、イギリスはボーア人に勝利して金鉱をおさえた。その後、イギリス人とボーア人は和解、黒人の権利を踏みにじり鉱山労働などで酷使するアパルトヘイト政策を施行した(人種隔離政策)。

現在、南アフリカのヨハネスブルグに、英国の金鉱会社の本社がある。ストライキのあったプラチナ鉱山も英国大手が所有。賃上げ要求をみると、月額賃金がいかに低いかがわかる。大国による搾取である。警官隊がデモの労働者に発砲し、45人の死者という大きな犠牲を払って獲得した賃上げ。労働者の喜ぶ顔がわかるようだ。


Downtown Johannesburg / Jorge Lascar



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